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「キョウは、いいよね……」
……えっ!?
2人で教室に入った時
ノンが急に呟いた
「キョウは、もう……
独りじゃないんだよね……」
…………ノン?
そっか、そうだよね……
ノンだってずっと独りだったもんね
そりゃ、キョウがお姉ちゃんの事、自慢したら
羨ましくもなるよね……
いつも、笑顔の裏に少し見える
暗い暗い影……
何でか分かんないけど
ノンはいつも悲しそうで
いつも寂しそうにも見えるんだ……
「……キョウ?」
「えっ? 」
ノンに名前を呼ばれてハッとする
ノンの事を考えていたので
しばらく黙ってしまっていたらしい
「何、ボケッとしてるの?」
「……あっ! ゴメンゴメン」
……ノン
ただの独り言だったの……?
ノンはいつもの
明るさを装ったノンに戻っていた……
ノンの心の寂しさ
それがたまに表に出てくる時があって
その時のノン、ちょっと怖いんだよね……
「……ねぇねぇ~
放課後にキョウの家に行っていい?
久々にアスナさんに会いたいな~」
ノンの声がいつもの声に戻った
良かった……
「……うん、いいよ!
お姉ちゃんも絶対に喜ぶよ!」
「マジ、やった~!
なんかキョウの家、久しぶりだな~」
なんだか嬉しそうなノン
ノンは幼なじみだから
小学校の頃は、よく家とかでも遊んでいた
その時にお姉ちゃんも一緒に遊んでたから
ノンにとっても姉みたいな存在なのかな?
……てか、よくよく考えると
お姉ちゃん、7つ下の子供と遊んでたのか
...
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