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ディモルが嘆息をまたひとつ。
「まったく、寝起きのカブトは毎度毎度ボケたじいさんのようだから、いやになるよ」
「そういう君は溜め息ばかりじゃないか。ついでに小姑ばりに細かいことばかり指摘するし、加えて言うならさっきから僕の名を呼んでばかりだ。大方作者が名前の違和感を拭い去れていないっていうところかな」
カブトは頭を一つ振り、ゆるりと立ち上がりながら言う。
「細かいって……決して細かいことではないと思うけどなぁ。あと、そういうメタ的発言は控えようね。ここじゃきっと流行らないからさ」
ディモルが呆れ顔で言うに、カブトはわざとらしく肩を竦めて見せ、答える。
「僕にとっては細かいことさ。それから、君の言う『ここ』というのも立派なメタ発言だと思うけれど」
ディモルは何度目になるかの溜め息をつくと、
「君の方がよっぽど細かいじゃないか、カブト」
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