物語の始まりと言えば

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弁当を食べ始めすぐにあることに気付く   「匂いに釣られて魔物こないよ…な…?」     開けた途端にめちゃくちゃ良い匂いがしてきてちょっとした疑問     その問いに答えるものなどいるわけもなく 自分に言い聞かせる様に呟いた     しかし残り半分と言うところでガサガサと森の奥から聞こえてきた     「なんだろ…」     一応警戒だけはしておく にこしたことはない     リュックを背負い弁当片手に立ち上がる     そして遂に目に見える位置で何かがこちらに向かってくるのが確認できる     草は膝の高さ程しかないからまず小さな魔物もしくは普通の動物だろう     そして姿を現した途端   「ピイイイイイイイ!」   !!   「尻尾が四本?狐か?猫か?」     なんか凄い勢いで出てきたな…     未だにピイピイ騒いでる狐?が俺の横を通り過ぎていく     何が起きてるかわからず呆けてそれを見送ると森に視線を移す       「フゴオオオオ!」     「なっ!ごっゴブリン?!」     豚のような顔に人間が使う金属の頭防具片手には棍棒の様なもの 知能がそれほど高くないため物を作れない   だから人間が落としたものを装備したりするらしい     とりあえず…   「逃げろおおおお!」     こうして弁当を片手に逃走劇は始まった…     何してんだろ俺…
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