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残された看護婦は少年にまだゆっくり休むように呟いたが少年は部屋の隅を見つめたまま動かなかった。
部屋の隅には自分の父と母が立っており。
祖父の言葉の通りなら今見ている物に説明などできなかった。
巻かれた包帯。
繋がっている管。
病院。
少年は朝、両親とドライブに出掛けた事を思い出し愕然とした。
部屋の隅にいる両親はゆらりと揺れると消えてしまった。
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