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「よし、行くぞ」
ガバっと起きて布団ごとひっくり返される。
何も着てない私はもちろん慌てて布団を取り返そうと手を伸ばす。
「ん~~~いい眺め」
「ちょ!アホ園田!早く返してよ」
「もう完全起きただろ?行こうぜ式場」
「え?」
「あとさ、不動産や回ろうぜ」
「なんで?」
意味が分からなくて、自分が裸なのも忘れてキョトンとする。
「ほら、そんな魅力的な体いつまでもさらしてないで、さっさと着替えろよな」
裸のお前が言っても説得力なって言うの!
「もうさ、家賃二人別々に払うの勿体ないだろ。
どうせ、結婚するんだしもっと広いとこ移ろうぜ」
「え?それって、一緒に住むって事?」
「朝起きた時隣に佳乃に居て欲しいし。
もちろん裸で」
ボフっと枕を投げつける。
カッコいい事言ってるのか冗談で言ってるのか分かんない!
「ほらほら着替える着替える」
追い立てられるように昨日脱ぎ捨てた下着を放り投げ渡される。
納得いかない気分で下着を着ける。
一緒に住むって?
結婚を前向きに考えるって事?
寝起きで頭が働かないんだけど・・・
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