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「俺、女の子可愛いし大好きだし」 そうだね。 うん、知ってる。 「だからきっとこれからもいろんな子に可愛いとか言っちゃうと思う。 でも、それはそう思ったから言ってるだけでその子の事好きとかそんなんじゃないんだ」 凄い事言ってるけど。 「鈴乃ちゃんは可愛いよ。とっても。でもそれだけ」 「可愛いからいいじゃない。蓮だってかわいい子連れて歩いたほうが得じゃない」 「恋愛は損得じゃないでしょ?」 「でも、恋なんて大抵見た目から入るじゃない」 「それはそうだけど。 でも、一度本当の愛知っちゃうと、見た目の恋なんてちっぽけなもの興味なくなるんだよ」 「本当の愛・・・」 「俺、こんなだし、苦労かけっぱなしだしきっとヤキモキしてると思う。 それでもちゃんと俺の事見てくれてる奴なんだよ。 ズタボロになっても俺の帰りちゃんと待っててくれる。 鈴乃ちゃん、そんな事出来ないでしょ?」 私、褒められてるのかしら? 「蓮が相手なら私だって」 「無理だよ。 だって俺、上杉以外見てないし」 「園田・・・」 「なんで分かってくれないの?」 「鈴乃ちゃんの気持ちは十分わかってるつもりだよ。 分かったうえで、俺にとっての答えは決まってる」 ポロポロ泣く鈴乃ちゃんにハンカチを差し出すと、フンと鼻をかまれてしまった。 私ってお人よしなんだろうか?そんな鈴乃ちゃんが可愛くて仕方がない。 こんな事私に思われたくないだろうけど。
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