第1章 農学部って何ぞや?

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ちなみに… 先ほどの分野の説明ではあげませんでしたが、農学部は学部としては理系ですが、実は派生した文系の学問も扱っており、そういう『実験をやらない』研究室もあります。具体的には農業経済学などがあります。 あと、繰り返しになりますが農学部はとにかくやっていることが幅広いわけですが、『とにかく土と野菜について勉強する』といったような、一般に持たれるイメージとはかけ離れていることが多い、ということです。実際、例えば農芸化学は農業そのものとの関係は今や薄い印象すらあります(研究成果が何らかの形で農業に応用されることはあり得ます)。 この小説で『読者の方はぜひ農学部を受験して下さい』などと呼びかけるつもりは一切ありません。ここでは、あくまで情報を発信していくだけです。ただ、大学でやることが決まっていない人は農学部を考えてみてもいいのでは?とは思います。特に農学分野は非常に幅広く、先ほど挙げたように文系の学問も扱っているので、自分なりの興味が何か見いだせるのではないでしょうか。 ただ、文系科目で受験できるところもなくはないのですが、数が非常に少ない。ここはネックですよね。 もちろん、1つの大学の農学部で全部の分野を置いているところはまずないので、興味の分野が見つかったら、志望校決定前に大学案内やウェブページなどでよくよく調べられることを強くお勧めします。 これは非常に重要です。テストには出ませんが(笑) 次のページからは章を改め、中から見た農学部を書いていきます。
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