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『この学校には、目に見えないイジメがあると僕は思っています』
蒸し暑い体育館の中で、低くも高くもない聞き惚れるような声が響く。
約七百人という生徒や先生たちの前で、舞台に乗りながら一人の生徒が話していた。
髪は銀色で肌は白く、見た目からしてモデルでもやっていそうで女にモテそうな美少年。
一生懸命に話す姿に、どの生徒も微動だにしなかった。
『イジメを無くす努力をしていきますが、僕一人では出来ません。みなさん、どうか協力をお願いします。イジメがない学校にしていきましょう!!』
彼は熱く語ると、頭を下げ、舞台から降りる。
彼が降りてからも、生徒たちの拍手は鳴りやまなかった。
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