始まり

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舞台を降りた彼は自分の教室へと戻り、今朝ポストに入れられていた黒い手紙を取り出した。 この学校は下校前に体育館で、十分間の話があるのだ。 終われば自由に帰れるし、部活がある者はそのまま部活を受けることが出来る。 「まさか……な。僕はもう違うんだ」 少年は黒い手紙に書かれていることに驚きながらも、手紙を握りしめた。 その反動で手紙はしわだらけになる。 「司!!」 「っ!? ど、どうしたの?」 「なんでもない。一緒に帰ろうぜ!!」 「オッケー」 司と呼ばれた少年は、自分に呼びにきた金髪の少年・龍也に近づく。
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