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「……もう、いいから。
バイト行くんだよね。
着替えるから、
ちょっとリビングで待ってて」
そう言って、黙ったままの渉を
部屋から追い出した。
なに、暗くしてんのよ。
渉のせいだからね。
なんで、優の名前を出すのよ。
なんて、心の中で思ったけど
渉に対しての文句も、
本気じゃない。
渉だって、同じように
悲しかったんだから。
私ばっかり、
悲しいんじゃないんだから。
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