1.   幼なじみ

3/23
前へ
/267ページ
次へ
   「りいこーっ!   かえろーぜっ」  後ろから私の肩を  ぽんっ と叩くのは、       ハヤセ ワタル  幼なじみの早瀬渉。  渉と私は、  小さい頃からずっと一緒だった。  小学校も、中学校も高校も。  なぜか大学まで一緒。  いつも明るくて、  周りを元気にする。  「ただでさえ暑いのに、   あんたが来るとさらに   暑苦しくなる。」  「もーう!   そんなこというな!」  私がどれだけ渉に  冷たく言っても  渉は、いつもへらへらと  笑っていた。  
/267ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加