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「りいこーっ!
かえろーぜっ」
後ろから私の肩を
ぽんっ と叩くのは、
ハヤセ ワタル
幼なじみの早瀬渉。
渉と私は、
小さい頃からずっと一緒だった。
小学校も、中学校も高校も。
なぜか大学まで一緒。
いつも明るくて、
周りを元気にする。
「ただでさえ暑いのに、
あんたが来るとさらに
暑苦しくなる。」
「もーう!
そんなこというな!」
私がどれだけ渉に
冷たく言っても
渉は、いつもへらへらと
笑っていた。
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