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「おい風水、何立ち止まってるんだ? 早く行くぞ」
行かなきゃ……前に進まなきゃ……。
「うん。今から行くよ」
僕はようやく校門を出る。
もうこの学校とはお別れだ。
僕達は僕の家へと進んで行った。
家に着き、漣には家の門の前で待ってもらった。
「ただいま」
そう言って家の中に入る。
「お帰りなさい。風水、今日は卒業おめでとう」
家に入ると直ぐさまに母が出迎えてくれた。
「ありがとう。これで僕も探偵への第一歩を踏み出したんだ……」
「そうね。あら風水、郵便物は見てくれたの?」
「あっ!」
すっかり忘れてた。
僕は慌てて郵便物を取りに戻る。
ポストを開けると、中には――。
「どうして……?」
何で? どうして?
中にはあの組織からの『不幸の手紙』が……。
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