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手紙の封を開けると二枚の紙が入っていた。
七ヶ月前のあの手紙ではこんな気持ちにならなかったのに――。
なんでだろう?
今は普段は全く聞こえない心臓の鼓動が自分でもはっきり聞こえる。
まるで、僕の体全体から恐怖心が込み上げてきているかのように……。
僕はその恐怖心を無理矢理押さえ込みながら手紙を読んだ。
《この度は数々の関門を見事に突破し、島を無事に出られ、おめでとう御座います。
探偵事務所をあなたに授けましょう。
もう一枚の紙にはその探偵事務所の場所を知る手掛かりとなる、あるものが書かれています。
それを頼りにそこへ向かってください。
この度は本当におめでとう御座いました。
しかし、あなたの行動はこの組織を裏切ろうとしています。
あなたのお父様がそうだったように――。
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