高校1年の春

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「見た目カッコいいから逆ナンとかされてるんぢゃない?」 その時なぜか腹がたち始めていた。 好きでもない奴にどうして腹が立つんだろう… なんで心配なんてしてるんだろう… 「もしかして、えりかも惚れちゃった?」 りさがニヤニヤしながら聞いてくる。 「あんな奴に惚れるわけないぢゃん!しがもえりか(も)って何!!りさが惚れちゃったんぢゃないの?」 私は真っ赤な顔をしてむきになってしまった… 「そんなにむきになる?ふつうぢゃないよ」 「もういい!!あんなやつどうでもいいし」 「あんな奴はないだろう!!ひどいぞ!えりかぁっ!」 うしろから怒鳴り声が聞こえた。振り向くと(あんな奴)がいた。 「ちょっと!声がでかいから~!ってか今までどこにいたんだよ!」 「トイレ」 彼は真顔で答えてきた。
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