高校1年の春

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その日あれからずっとだいきとは 話さなかった。無視されてしまったら怖いからだ。 ~次の日~ 「ふぁ~…」 珍しく私はママが来る時間より、早く起きた。昨日の事が気になって眠れなかったからだ。 少し寝ぼけている自分の顔を両手でおもいっきり叩いた。きちんと目を覚ましてママのいる1階へ下りた。 「ママ…おはよー」 私は朝からガッカリした… またママが仕事でいなかった。 どうしていつもいないの… みんな朝は一人ぢゃないのに! 私だけ寂しい。 ママにとって私って何だろう…ただの子供?それとも大事な大事な宝物なの? わたしは時々思ってしまう… 「ママって…いる意味あるのかな…」 今まで私は何も考えずただ寂しいだけで、こんな事を言っていた。 私はその後この言葉を、一生忘れることができなくなった。
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