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あれから、5年が経った。
「ゼロス、メイアハート。今日は、お前達2人の魔力量を測る。書斎まで向かうぞ」
五年前より厳つさが増した当主は二人の子供に話す。
その表情からは緊張が伺え、更に厳つい。
この家は、此所、バルハナイツ帝国の中でもトップ3に並ぶ、地位の高い貴族だ。名前は『ファイツベル家』。
もしも魔力無しが産まれた場合、周りから何を言われるか。
「はい! 父上」
父の考え等知らず。金色のフワフワした髪と『蒼い瞳』が特徴の男の子、ゼロスが返事を返して妹の手を繋ぎ書斎に歩く。
妹は銀色の腰まで伸ばしたストレートヘアーを靡かせ、『蒼くクリクリとした眼』を瞬き腕を引かれていた。
少しして、3人は書斎に到着する。
扉を開いた先は円型の作りをした部屋であり、扉以外の壁は本棚で見ることは叶わない。
部屋の中心には茶色のデスクが置かれ、書類の山が少し出来上がっている感じ。
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