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「…ちょ、ちょっと待って?何か私まだよく理解できてないんだけど…」
―――――舜也。
この言葉を聞いただけで、私の心臓の心拍数は急上昇。
「…ねぇ美香?…舜也って…及川だよね?」
及川舜也でないでほしい、
そう切実に祈ったのもつかの間、
「……う、うん…」
私の腕の中で、美香は静かに頷いた。
それと同時に、私は一瞬で固まった。
「…じゃあ…美香と舜也は…これから恋人…同士…、ってこと?」
自分の声が恐ろしい程震えているのが分かった。
静かに降ってきた雪にも気づかず、私は美香の返答を待った。
「…うんっ…!!」
腕の中で、美香がにっこり笑っているのが分かった。
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