*白い雪の降る冬*

4/11
前へ
/13ページ
次へ
「…ちょ、ちょっと待って?何か私まだよく理解できてないんだけど…」 ―――――舜也。 この言葉を聞いただけで、私の心臓の心拍数は急上昇。 「…ねぇ美香?…舜也って…及川だよね?」 及川舜也でないでほしい、 そう切実に祈ったのもつかの間、 「……う、うん…」 私の腕の中で、美香は静かに頷いた。 それと同時に、私は一瞬で固まった。 「…じゃあ…美香と舜也は…これから恋人…同士…、ってこと?」 自分の声が恐ろしい程震えているのが分かった。 静かに降ってきた雪にも気づかず、私は美香の返答を待った。 「…うんっ…!!」 腕の中で、美香がにっこり笑っているのが分かった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加