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「そ…そう、な、の?!なら良かったじゃん!もう、びっくりしたよっ……」
精一杯の笑顔を作りながら、美香を抱きしめていた腕を緩める私。
「…うんっ!もう嬉しくて嬉しくて…さっき告白したら、いいよって…!!」
……や、やめて…。
「信じられないんだけど、舜也くんも、あたしの事…好きだって…!!」
キャーーーと真っ赤になった顔を隠しながら幸せそうに笑う美香。
そんな美香とは裏腹に、私の心はえぐられていた。
「…そ、そっかぁ!よ、よかったねっ…」
「うんっ!これも全部、彩乃のおかげだよぉぉ!本当にありがとぉぉ!!」
再び私に抱きついてきた美香を受け止めながらも、私はもうたっていられない程のダメージを受けていた。
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