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鈴木「えー!もうちょっと頑張ってよ!ほらほら!」
鈴木 有紀奈(すずき ゆきな)。女。
相川の幼なじみであり、なにかに夢中になると学校に来ないどころか、飽きるまで部屋に引きこもる。
クラスメートから冷たい視線を浴びても、彼らは気にしない。
と、いうか気付いていないと言ったほうがいいだろう。
佐藤「うぎゃ!叩くな!ちょ!まぢいてぇから!Nooooー!」
鈴木が教科書で佐藤のお尻を叩くのを見ていた播磨が、半泣きな顔をして相川にさらに詰め寄る。
播磨「な?!可笑しいだろ!あいつ、元々おかしいけど、最近はもっと可笑しいんだよ!鈴木とばっか遊んでるしよ!」
相川「ちょっと、播磨。わかったから、腕痛い!」
播磨「女の子に興味をもつ年頃になったのか?!なんで鈴木なんだ!なぁ!」
相川の腕を持つ播磨の手に力が入るし、どんどん後ろに押しやられる。
男の子に対して、力任せに暴力も暴言も出来るけれど、何故か播磨に対しては、どうも乱暴に出来ない。
それは播磨が女の子だからだろうか?
相川「だ、だから知らないって…痛いって!」
大和「おい!」
バシッと播磨の頭を軽くはたく。
大和「落ち着けよ、播磨。女の子に目覚めたっつーより、どう見たって、ただジャレてるだけじゃん。俺らと帰らなくなったくらいで、事をデカクすんなよ。(笑)」
播磨「だってよーー!!!!」
大和「だったら直接言え!あほ!」
播磨は大和に突き飛ばされ、馬乗りをしている鈴木が播磨を見る。
もちろん佐藤が馬役だ。
鈴木「………」
播磨「………」
佐藤「………」
目を合わせ無言になる三人。
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