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相川の目の前に、壊れたデジカメ。
佐藤が座り込み、デジカメの破片たちを震える手で拾う。
佐藤「ああ…あ…デジカメが…二年分お小遣いが…俺の……」
相川「ウルサイ!もう二度とこんなバカげた事しないで!」
先生「ちょっとちょっと!もう授業始ま……え?なにしてるの?」
佐藤はしゃがみ込みデジカメの残骸を泣きながら集め、
鈴木は相川が怖くて泣いていて、
相川は鈴木の目の前で仁王立ちしていて、
播磨はその状況を呑み込めずにポカーンとしていて、
大和は…
パンツを見られたショックで廊下の隅で体育座りをしていた。
しかも壁に向かってブツブツ喋る始末…。
授業に参加させたはいいが、ブツブツ小さな声で喋る大和や、
佐藤と鈴木の泣き声で授業にならなかったという、個性豊かなクラス。
相川がカメラをぶち壊したおかげで、みんなのパンツコレクションが世にさらけ出される事はなくなった。
だが、夏休みが終わってから自由研究発表でわかった。
佐藤と鈴木は、夏休みも集まったり情報収集をしたりして、
クラスメートの弱点や癖を大きな紙に書き発表した。
それを見た生徒たちは、みんな青ざめビリビリに破った。
そしてまたもや鈴木と佐藤が泣いたというお話。
めでたし、めでたし!
大和「めでたしじゃない!俺はあいつらにパンツ見られたんだぞ!!!!」
相川「あんたのパンツなんか、誰の目にも止まってないから安心しなよ、大和。」
大和「……」
大和の傷はえぐられ、さらに傷が深くなったとさ。
end.
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