妖怪の山にて

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平和なはずの山に、金属の甲高い音が、銃声が、ヘリのローター音が、怒号が、そして、フランス・ナポレオン軍のラ・マルセイユや、ナチス・ドイツのヴェッセル・ホルストのリート、ロシアの双頭の鷲の旗の下に、アメリカの星条旗よ永遠なれ、そして日本の君が代が鳴り響いていた。ひっちゃかめっちゃかとしか言いようが無い。 音源では、左手に盾を装備し、全身をバロック式甲冑で固め、右腕の肘から先が、トンプソンのストックと一体化したアウトローと、妖怪の山クーデター軍、第壱師団の兵士達が、激しい戦闘を繰り広げていた。 アウトロー達は、密集隊形を取り、五人一組で四列で密集、対する第壱師団兵は塹壕からひたすら撃ちまくる、という戦闘スタイルを取っていた。
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