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―――――――
―――
ピンポーン..
?「啓ちゃーん!行くよー?」
あ、
啓斗「凜華、今行くー。」
タッタッタッ
っと、
啓斗「んじゃ、いってきまーす。」
綾芽「永遠にいってらっしゃいよ、お兄ちゃん。」
綾芽が口を尖らせて何か不機嫌になっているが、いつもの事なのでスルー。
母「啓くん、くれぐれも痴女には気をつけてね!!絶対よ!」
母さんもバカな事言ってるが、いつもの事なのでスルー。
スルー×2をした俺は玄関のドアを開け、幼なじみの凜華と会う。
凜華「おはよ!啓ちゃん。どうしたの?疲れてるみたい」
啓斗「よう。あぁ、朝から闘ってきたよ。」
今までの疲れを吐き出すかのように俺は盛大に溜め息をつく。
凜華「あはは~、何それーっ」
啓斗「はぁ、凜華は毎日平和そうで良いよな…。俺、凜華の家に生まれたかったな…」
ホロリ..
と泣く真似。
凜華「今からでもどうぞ?」
フフッと笑いながらそう言う凜華。
啓斗「本当、そうしたいよ…」
切実に。
凜華「そういえば今日、転校生が来るって噂だよ?本当かなぁ…」
啓斗「美少女だったらいいな。」
切実に。
凜華「もう、啓ちゃんのバカ。」
と言いながらも笑ってくれる凜華。
あー、優しい。
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