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「無理。」 「キスしたい。」 ほら、やっぱり。 こうなりゃ絶対あきらめてくんないな。 こいつと結構長くいるからわかる。 でも俺からするとかは無理だ。 ましてやキスしてなんて言えないし・・・。 どうすりゃいいんだよ! 「先輩、キス。」 「わかったよ、ほらしろよっ!」 実殊は口を前に突き出す。 目をギュッとつぶって輝からのキスを待った。 しかし一向にキスをしてこない。 せっかく俺がキスしてもいいって言ってるんだから早くして来いよな! 別に輝とのキスはこれが初めてではないが、やはり毎回緊張してしまう。 初めてのキスの時よりは緊張しないけど…。 てか早くしろよ! 恥ずかしくなるだろ。 「先輩…。」 「っん?」 少し驚いて実殊が目を開けると、何故か輝がしょんぼりしていた。
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