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よく晴れた日の放課後。 学校内のずっと奥にある大きな図書室。 辺りはシーンとしている中、場にふさわしくない生徒が 約2名……。 「先輩っ。」 また来やがった。 鬱陶しい…。 「ねー、先輩。」 しつこい。 無視されてんの気付けよ馬鹿が。 「先輩ってば。」 ああああああっ! ぶちーっ! 何かが切れる音がした。 「うっせぇーーーーー!」 実殊は勢いよく図書室の机を叩いた。 そして隣で頬杖をついてこっちを見ている輝を睨む。 その瞬間、まわりの鋭い視線を感じたので静かに座り直した。 そう言えばここって図書室だった……。 「何で怒ってんの?」 「だまれ。」 俺がこんなにもイライラしてる理由。 まぁ輝のせいでもある。 しかし主な理由。 それは遡ること3日前の出来事………。 _
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