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「そんなことない。先輩の家だって綺麗。」 「俺ん家なんかボロボロだぞ。」 俺もこんな家に住みたい。 「ただいま。」 「おかえりなさい。あら実殊君、いらっしゃい!」 家には入ると輝の母さんが出迎えてくれる。 歳は38とか言ってたけど、そうは見えない。 まだ20代と言っても通じるほど美人だ。 ちなみにこいつの父さんもかなりのイケメンだ。 何回か会ったことがある。 美男美女の両親を持つだけあって、輝もイケメンだ。 どちらかと言うと母さん似だろう。 全体的に似ている。 こいつは何もかも恵まれてる。 「俺の部屋行こ。」 輝が俺の手を掴み、自分の部屋へと導く。 「こら輝、先輩なんだから実殊君に敬語使いなさいよ!」 その光景を見ていた輝の母さんが口を挟む。 先輩にタメ語で話してるからだろう。 まぁ普通だとあり得ないからな。 ましてやバスケ部は上下関係が厳しいし…。 でもアイツ何て答えるんだ?
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