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僕は再びゆっくりと目を開ける。
僕の前には『白衣』という着衣を来た『人間』という生命体がいる。
顔立ちや容姿からして『女性』という性別だろう。
金髪の長い髪をトップで結っている。
これは『ポニーテール』というやつだろう。
赤縁の『眼鏡』という人間にとっての付属品をつけている。
憂鬱そうな黒い瞳に健康的に日焼けした肌。
スレンダーな体つき。
僕が始めてみた『人間』。
……僕は何者?
「こんにちわ」
人間が僕に話し掛けてきた。
綺麗な透き通るような声だ。
「コンニチワ」
僕も挨拶を返す。
「……ふむ。
人口知能には問題なさそうだな」
僕を見て人間はメモをとっている。
「僕は……誰?」
思い切って僕は人間に尋ねる。
「参ったな。
自分が誰かわかってないようだな」
そう言って人間は頭をポリポリかいた。
「人間ではない事は薄々わかります」
『人間』とは温かく血や涙あるらしい。
だけど僕の体は冷たく血や涙、唾液はない。
「ややこしいな。
アンドロイドってわかるか?」
アンドロイド……?
何だろう……。
「簡単に言えばロボットだ」
ロボット……。
僕は機会人形。
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