アンドロイドと恋模様。

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「成る程。 上手い表現だな」 腕組みをしたまま操博士はうんうんと興味深そうに頷いてる。 僕、褒められてる……のかな? 「アンドロイドだからね」 アンドロイドの僕には様々なデータが入れられてる。 だから瞬時にそれを引き出し、活用できる。 「まつり……。 君は今日からまつりだ」 僕を指さし、操博士は意気揚々と言う。 「まつりか。 何かカッコイイ」 まつり。 今日から僕の名前は『R01』から『まつり』へと変わった。 名前があるって、何だか嬉しいなぁ。 「……安易といえば安易だがな」 チラシを見て操博士はちょっとだけ表情を曇らせた。 「操博士がつけてくれた大切な名前だよ」 誰が何と言おうと生みの親である操博士が名づけてくれた名前。 大切にしなきゃ。 「……ありがとな」 頬を赤らめ、操博士は礼を言う。 照れてる……?
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