アンドロイドと恋模様。

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*** 僕は操博士に連れられ『祭』という行事に参加する事になった。 そして今、僕は操博士と一緒に祭の会場にいる。 「うわ~……。 これがお祭りかぁ! すんげぇ~」 僕の周りを取り囲むこの店は『屋台』というものか。 イチャイチャしてるカップルやわいわいやってる子供達。 何だかみな楽しそうだ。 「祭といえばそうだろうな。 まぁ、小さな町だからこのくらいの規模でも派手に見えるのだろう」 操博士は頭をポリポリとかいた。 「もっと大きな祭あるの?」 このくらいだとあまり大きくないという事なのだろうか。 「いいか、まつり」 操博士は僕の鼻先をぐいっと押した。 「ん?」 意味がわからず僕は首を傾げる。 「今見えているのが全てではない。 もっと外の世界を見て視野を拡げなきゃ駄目だぞ」 ぐいぐいと僕の鼻先を押しながら操博士はいう。 外の世界。 僕の知らない世界。 知りたい……。 もっと知りたい……。
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