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そう・・・
俺の誕生日は
もう1人の・・命日
おばあちゃんは話を続けた
「お前は凄く小さくてな
色がくろくて、髪の毛が赤くてな」
おばあちゃんは、うっすら涙をうかべえてた
それでも、話をやめなかった
「お前が生まれてすぐ、お母ちゃんとお父ちゃん、喧嘩してな
お前をどっちが育てるかってな
俺は・・俺は膝をかかえ、下をむいたまま声をころしながら泣いてた・・・
俺は生まれてきたら、あかんかったんや・・・
泣きながら、何度も・・何度も
自分に言い聞かせるように
おばあちゃんは、その後も色々教えてくれた
お母ちゃんは、俺とお父ちゃんを捨てて、出て行った。
お母ちゃん18歳の時だった
お父ちゃんが俺を引き取ったが
お父ちゃんは・・やくざ
俺をほったらかしにし
近所の人が、俺の泣き声を聞き
警察に通報
警察がおばあちゃんに連絡して
おばあちゃんが俺を育ててる。
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