行き過ぎる時間(とき)

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僕たちはあの人が怖かったんだ でも 相対して好きだったんだ… 構ってもらいたかったんだ… 小さい頃のように お日様みたいな笑顔で 暖かく僕らに笑ってほしかったんだ… もう叶わない… 僕は母の背中を押した… もう十分だよ・・・ もう十分我慢したんだからいいんじゃない!? お父さんは変わんないよ… 母は僕の顔を見て暫く目を丸くしてたけど ありがとう って 潤ませた目を伏せたんだ もう 僕らの為とか言わなくていいよ 笑ってよ 心の底から・・・ もう冷めた穏やかな笑顔は疲れたでしょ!? 気を抜いたら泣いちゃうような生活もういいじゃん 僕らならなんとかなるよ 僕は心の中でそう続けたんだ…
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