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その後、由美はたまに店に来る程度。
前みたいに派手にお金は使わない。
(この辺が潮時かなあ)
最初は、俺から電話して呼んでいた。
しばらくして、俺からは連絡をしないことにする。
隼人が席にきて、俺に耳打ち。
「遼さん、由美さんから電話です」
(きたか・・・)
「声、暗かった?」
「う~ん、普通ですね」
「そっか、わかった」
電話ボックスに向かう。
「もしもし、私」
「お~久しぶり~元気?」
「電話してくれないのね」
「最近、忙しくて~ごめん」
「私はもう必要ないって事?」
「そういうわけじゃないよ」
(いきなり核心をついてきたか)
「もう私達、終わりなの?」
「何でそんな事を言うの?」
「だって冷たいから」
「そうかなあ?」
「そうよ」
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