第一章「最終章其の1」

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そしてバックレようとするガイコツ着ぐるみ野郎を俺の池上ばりのディフェンスで止め、何とか部屋に留めた。 今奴は部屋のフローリングに正座をしてい…足崩しやがった。チクショウめ。 「ぐぬぬ、まさか背中のチャックを開けようとしてくるなんて。まさかそういった性癖の持ち主さんですか?」 「許可もなく唐突に人の後頭部に鎌を打ち立てる方よりはよっぽどまともだと思います」 「何でやねん、どっ!」 とか言いながら爆笑しているガイコツ着ぐるみ野郎。マジで何なのコイツゥ。 「とりあえず経緯を説明して下さい。経緯を」 「あ、それ聞いちゃいます?」 当たり前だと言う代わりに、このムカつく顔(もっとも着ぐるみの顔だが)を二発程小突いてやると、しとしとと話し出した。 「あの、怒らないで聞いて下さいね?」 「その話の切り口だと多分無理だわ」
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