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思いっきりアッパーカットをかましてやったら、遂に着ぐるみの頭部が吹き飛んで素顔が明らかになる。
金髪に少しウェーブのかかった上品なイメージの髪に、赤い瞳、少し幼い顔立ちをしていた。
「いたいけな少女を何度もぶつなんて…ひどいです…」
「いたいけな少女は知らない人の後頭部にヨイショ!なんてしません」
ヨヨヨ…のポーズをとる少女。
「で、君はなんなの?死神みたいなもん?」
「まあ、そうですね。此方側の言葉で言うならば死神です」
悪びれも無く答える死神。
あ、そういえば、と頭の上に電球マークを出しながら死神が話を続ける。
「あ、そういえば自己紹介がまだでしたね?殺しておいてなんですけど、サキと言います。本当にこの度はご愁傷様でした…お悔やみ申し上げます…」
「ほんとにな。ほんとに殺されておいてなんだけど故人が悔やまれるわ。オメーみてーなのが何で死神になれんだよ。なれて死神代行だろ」
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