黄桃

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 「なんでこんな時間に海やねん   時間以前に季節や!冬やぞ!?」  「うん」  「うんって‥。てゆーか   お前最後に運転したんいつや!!」  「えーっとぉ‥、半年前!」  「あかん下りる俺まだ死にたくない!」  「大丈夫やて。穴場みつけてん」  冬やら時間やら彼は言うけど、  ただ単に眠いだけなことくらい僕には  わかる。だって亮ちゃんいつでも  サーフィンしに行くねんもん  「穴場やからって何で急に」  「空見てみ。めっちゃ綺麗やろ?」  「‥‥っ」  「それに亮ちゃん、昨日も   海行きたいってゆうてたやんか。」  「ゆってた?口癖やから無意識やし」  「もうとにかく!   文句言わんと黙って乗ってて。   事故っても知らんで‥?」  やっと彼は黙って静かに前を向いた  
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