姫☆0%

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多分、朝。 カーテン閉めてるのに明るさは分かるし、鳥のうるさい鳴き声も聞こえる。 だから俺は布団の中から手を伸ばして時計を探した。 だって、まだ目覚まし音が聞こえない。 だから、絶対、朝でも早朝の部類だと思ったのに―― 「8時ぃ――!?」 一気に目が覚めた! いや、覚めたってもんじゃない!! 「遅刻だっ!!」 俺はそう叫んで羽布団を蹴飛ばしてベッドから飛び降りた。 それから、来ているスウェットスーツを脱ぎ捨て、ハンガーに掛けてある制服を急いで着て・・・。 カバンを片手に、転がるように階段を下りて――、 「なんで起こしてくんないんだよ!?」 っていう俺の叫びは、 「そうなのよ、でね?」 なんて暢気な声で返された。
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