♯1-7

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かすかに聞こえる、何かの音。 ぼんやりとした意識の中、目をこすりながら体を起こした。 --ジリジリジリジリ-- と、意識と共にはっきりしてくるその音。 目覚まし時計の音だ。 やっぱり、これがなかったら起きられていなかっただろうな…… そう安心しつつ布団から這い出て、目覚ましのベルをとめる。 なんだかいつもよりグッスリと、長い時間眠れたような気分。 睡眠時間は変わらないのにそう思うのは、昨日の疲れのせいかもしれない。 カーテンを開け、大きく伸びをする。 今日もいい天気。 ひんやりとした空気と朝日が気持ちいい。 憂「…さて、お弁当と朝ご飯作らなきゃ」 余裕は十分あるはず。ゆっくりやっても時間は大丈夫だろう。 そう気楽に思いながら、部屋を出て行こうとした。 --のだけど。 憂「あれ…?」 ふと視界に入った目覚まし時計に、私は意識を奪われた。 なんでだろう。 時計の針の位置にかなりの"違和感"を感じる。 憂「あれ…おかしいな…まさかまだ寝ぼけてるのかな…?」 目をこすり、もう一度確認する。 憂「え………」 その時計の、針が指すのは--
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