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ーーーーーーーーーー氷室 「そろそろ起きて」 ボクは城島を起こす。 「…氷室…1時間も寝かせてくれたのか」 城島は自分にかけてある毛布を部屋の隅に投げ、愛刀を右手で持つ。 「疲れてたみたいだったし…ボクはあんまり疲れてなかったから大丈夫だよ」 「すまねぇな」 ピリリリリ ピリリリリ 途端、城島の携帯が鳴り出し、電話をとる。 「もしもし。あぁ…、奥村。どうした?」 『とりあえず湯田と調査した結果、今生き残ってる連中は、90%以上は身体能力が格段に上がってる。これは、政府が開発中の細胞再生ウイルス、『グルカFDウイルス』だと思う』 「他には?」 『後、身体のストッパーを外すウイルス『グルカFMウイルス』これも身体に打ち込まれてる。Mウイルスで、身体のストッパーを外し、Dウイルスで身体の損傷を再生する。どうやら、Dウイルスは自分で起こした体の損傷しか再生しないみたいなんだ。だから銃で撃たれたりすると当然死ぬ。これが俺たちの調べた結果だ』 「わかった。とりあえず場所を知らせるから、合流するぞ。また後で」 城島はそう言って通話を切る。
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