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私の人生はあのときすでに決まっていたのかもしれない。
ずぅ~と大好きでだいすきでダイスキな人と…
そう。
たぶん・・・私の人生は…
「さおっ‼オケらない⁉」
いつものさそい。
けれど今日は・・・
「ごめん‼用事があるんだ…」
「そっかぁ~残念」
「美佳(みか)ゴメンッ❗またさそって」
「うん。じゃっ、また明日ぁ~🎵」
まったく。
嵐のような人だ。
ぱっとやって来てぱっといなくなる。
でもまだここには、嵐の余韻が感じられる。
そんな余韻にひたっているのもつかの間…
「沙織(さおり)ぃ~今日空けといてくれてるよね~」
「・・・・他のクラスにはノックをしてから入りましょう。」
「まぁまぁ、でどうなの?」
「一応空けといた」
「マジ⁉あんがと~」
「リュウが空けろって言ったんでしょ‼」
「あっそっか~テヘッ😜」
「はぁ・・・それより何処で誰が来るの?」
「ええっと・・・ショウと俺らの3人だけ。」
「ふぅん」
「たまには幼なじみだけで・・・」
「いつもじゃん‼」
「じゃあ行くぞ~🎵」
「・・・」
別に…私行きたいなんて言ってないのに…
でも・・・
「ついたぁ~‼そして疲れた~😞」
………。
そりゃあそうだろう。
だって学校から1㌔もあるカラオケ店だもの。
もっと近くにあるところにしたらいいのに…
私のその考えを察したらしく。
「だってあそこオンボロじゃん。」
・・・・・たしかに。
いかにも幽霊の出そうなカラオケ店・・・
確か前テレビに幽霊スポットとして出てたような…?
そんなことを考えてると、
「遅い~😭ずっと待ってたんだぞ❗」
「先に来たんだっけ?昇(しょう)ゴメンなっ‼でも、俺を待ってると思うといくら待ってもいい気がするだろっっ✨」
「……お前はナルシかっ❗」
「でたよ。リュウのナルシ。私はもう聞き飽きたっ‼」
「ああ、たしかに。幼なじみがこんなんじゃ恥ずかしい…💧」
あらためて言うとリュウはナルシ💧
神様的なおバカ。
けれども顔がイケメンだから…
「ねぇちょっとヤバイ❗今通った男子メチャイケメン✨」
「うそぉ、え~見たかった~😣」
とか
「すごいっ❗前の人イケメン‼」
「えっうそっ⁉……ホントだぁ❗カッコいい~❤」
という声が聞こえてくる。
このナルシ野郎のどこがいいんだか………?
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