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目が覚めると辺りは真っ暗だった。カーテンの隙間から微かに月明かりが漏れているだけ。
まだ夜かいな、心で呟き時計に目を向ける。
PM02:38
時刻を見てガクッとする。
(何で目覚めんねん。)
まだ視界がぼやけていて目を擦ると睫毛が冷たく濡れていた。
(あ、泣いてたんや。)
数時間前の事を思い出し胸がぐっと締め付けられたようだった。
「あかん、また泣きそう…」
小さく震えた声は自分の声ではないみたいに聞こえた。
逢いたい、
逢いたい、
何度もその言葉が頭のなかであわただしくぐるぐる回る。
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