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何とかしなくちゃ………
「………神谷!」
クランの声がすると、風の中から、手が出てきて俺の腕を掴んだ。
その手は、俺の腕を引っ張り、風の弱いところまで俺を導くと、腕を離した。
「大丈夫か!」
目の前の俺を引っ張ってきた人を見ると、クランだった。
「風に流されるな!バランスが掴めなくなるぞ!」
「あぁ……ありがとう。」
俺が言葉を返すと、クランは俺の肩を叩き、うなずく。
「早くレインズ・ブラッディを見付けろよ。」
そして、クランは雨の中に消えていった。
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