【第二話】

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――――。 数分後。 「かァー、良いお湯だったぜー!……って、おにーちゃん。何してんの? 何土下座してんの?」 とりあえず、色々考えた結果、土下座しておいた。 床のカーペットの額を擦り付け、土下座にて脱衣所から出てきた小太郎君を迎える。 「いや、ホント、何と申し上げたら良いものか、すみませんでした」 「はァ? 何が?」 「いや、さっき脱衣所で……ホラ」 言わせんな、恥ずかしい。 「おいおい、もしかしてオレの裸を見たことを謝ってやがんのか? 小せェ小せェ。オレとおにーちゃんの仲じゃねェか」 しかしそこは小太郎君。 小気味よく笑い飛ばしやがる。 「月並みな言い方だが、減るモンじゃねェんだ。別に何とも思わねェよ、オレは」 「いや、というかそれ以前に、俺、小太郎君の性別を普通に間違えてたってのも……」 「だから気にすんなっての。んなのも良くあることだし。――いいからそろそろ顔あげてくれよ、おにーちゃん。このままだと踏み潰しちまうぜ?」 むしろ踏みつけてくれて構わない、と言おうとしたが、それはそれで危ない発言になる気がしたので、我慢。 言われた通り、おずおずを頭を上げる。 全裸の女の子が目の前に立ってた。 「――なんで裸なんだよ!」 「あァ? 当たり前だろ。オレ、着替えとか持ってねェし」 いかん、本格的に頭が痛くなってきた。image=455397230.jpg
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