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「分かってる。というより、そんな馬鹿みてぇな真似、最初からする気なんてねーよ。俺だって、これ以上小太郎君みたいな訳の分からん奴に関わるのは御免だ」
『……分かったわ。とりあえず、その言葉、信じてあげる』
「そうか。じゃあ、生存報告も終わったし、俺もそろそろ寝るわ」
普段の俺は夜型だが、流石にこれだけの事態に巻き込まれた身としては、そろそろ瞼が重いわけで。
ベッドは小太郎君に貸してるから……まぁ、適当に炬燵で寝れば良いか。
『えぇ、分かったわ。起きてからも、定期連絡を忘れないようにね』
「へいへい。じゃ、切るぞ」
『おやすみなさい、京介』
おやすみ、と言い返そうとしたところで、あることを思い出す。
「あ、そうだ。DD」
『何かしら?』
深い意味なんてない。
ただ、何となく聞いてみようと思っただけだ。
「女の子らしさって、何だ?」
『男を顎で使うということよ』
成程。
こいつに聞いた俺が馬鹿だった。
―――――。
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