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クソッタレ。
俺だって、好きで巻き込まれたわけでもないのに、何故こんなに馬鹿にされなきゃならんのだ。
そんな向けるべき矛先が不明な苛立ちを感じていると、
『……とはいえ、』
急に、DDの口調が神妙なものになった。
『いくら面白いとはいえ、笑い事で済ますには、過ぎた事態ね。まさか、相手が【鴉麻万凶】とは』
「からすまばんきょう?」
聞き慣れない言葉に、ついリピートしてしまう。
『壊し屋、【鴉麻万凶】。万物の万に、凶器の凶で"万凶"。貴方が今匿っているその子の通り名よ』
「通り名ってことは……有名なのか?」
『超がつく有名人よ。近年、鞍柘市を中心として活動している凄腕のヒットマン。【judecca】でも、危険視の対象に登録されてるわ』
「おいおいマジか」
あのイカれた組織が警戒してる人間。
そんな奴が今、俺の家で風呂に入ってる……。あぁ、ダメだ。これ以上考えると、マジで頭が痛くなる。
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