【第二話】

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「あ?」 『性欲に身を任せないようにね』 ……………は? 『あれくらいの子に手を出したら、人道的にも社会的にも終わりよ。というか、一つ屋根の下にいるという時点で、既に犯罪モノなのかもしれないわね』 「? なぁ、オイDD。お前、何意味の分からないことを―――、」 「オーイ、おにーちゃん」 と。 この絶妙のタイミングで、浴室の方から小太郎君の声が。 「小太郎君? どうした?」 「あー、悪ィな、おにーちゃん。風呂から上がったのはいいんだけど、ちょっとタオルが何処にあるか分からねェんだわ」 「あ、そうだった」 普段なら、脱衣所にバスタオルを置いてあるのだが、今日は洗濯をしてそのままだった。 窓を開け、干してあるバスタオルを確認。よし、渇いてる。 「悪い、DD、切るぞ。また後で電話する」 返事を待たずに、通話を終了。 DDの発言は気になるが、まぁ、それについては後程聞けば良いだろう。 それよりも、今は小太郎君だ。 この冬真只中に、湯上りの身体も拭けずいるんじゃ、流石に風邪をひいちまう。 俺はバスタオル片手に脱衣所の前に足を進め、扉を2回ノック。 「小太郎君、バスタオル持ってきたぞ」 「おお、サンキュ。いや、ホント、何から何かで済まねェな」 「水臭いな。俺と小太郎君の仲じゃないか」 「ひひっ。愛してるぜ、おにーちゃん」
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