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「まだ生きてるっての、それよりお前その髪……」
真っ白だった髪は艶やかな黒に大変身していた。
「なんだイメチェンか?」
「勝手にこうなりやがった。白い方が結構気に入ってたのによ」
と言いつつも満更でもなさそうだ。
「憑き物が落ちたみてェにいきなり真っ黒だ、ビビったぜホント」
憑き物が落ちるというのは正鵠を射ているのだろう。
どうやら彼女なりにケジメをつけたようだ。
(もしかして、こいつ……)
これを見せに来たんじゃなかろうか
自分の選んだ結果であるこの黒を
(絶対教えないとか言ってたくせに)
とんだツンデレちゃんだなこいつ、今度からツンデレ神と呼んでやろうか。
「んでよぉ、お前はまだ治んねェのかよ四日も経ってるぜ?」
「内臓の位置全部入れ替わって、全身の骨ポッキー状態なのを四日で治せたら医者はいらないな」
俺の状態全部挙げたら天才外科医も裸足で逃げ出すぜ。
それでも異常な回復力を見せているのでそのうちどっかの研究所送りにならないかと密かに危惧しているのだが。
「むしろなんでお前はそんな元気なんだ?お前も似たようなもんだったろ?」
こいつはそれに加えて斬り傷もプラスだったはずだ。
「あれくらい唾つけときゃ、治るだろ」
まあ、人間じゃないから別に驚かないが。
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