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とまあ、細かく語れば一冊本が書ける位には濃い入院生活送ったんだがそれはまた別の機会にでも。
入院生活の間に勤勉にも学校の勉強をしていたが、それ以外にももう一つ勉強していた。
秋穂に頼んで集めてもらった、妖魔や神話に関する書物
一般に出回っているようなものなので信憑性は薄いがないよりはマシだろう。
これが俺の選択。
これからも関わっていくことを選んだのだ。
なかったことにはしたくないから。
そして夏休みに入る前には退院してようやく自宅に帰れることになった。
その間も面倒くさいのが一名、資料渡すついでに俺の穏やかな入院生活をかき乱し、本気で面会謝絶にしたかったのはいまや遠い思い出だ。
久しぶりの自宅を見ると、ようやく帰ってきた気になる。
「ただいまー」
と言ったところでどうせ誰もいないのだから意味はないが。
「なぁ……っと」
話しかけようとして一瞬で止める。
俺が意識を失っていた間に一度精密な検査が行われたらしい。
検査といっても魔術的なほうだが。
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