不幸なハッピーエンド

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 信じられないものを見るような目で見る。  「俺以外に誰がいる。まだ治ってないのか?特に頭」  「失礼なやつだな!」  ああ、間違いないこいつは……  「お前……女だったのか?」  声しか聞こえなかったし、ハスキーボイスで一人称が俺だったので完全に男だと思っていた。  「ああ?何言って……お前もしかして気づいてなかったのか?」  「いやいや、普通男だと思うだろう」  「ああ、だからお前は友達ができんのだ」  「か、関係ないだろっ!」   ………………。  「それで生き返ったと」  「正確には死んでいないがな」  どういう理屈か知らないが、魂は無事分離したらしい。  こいつは何か知っているようだが、多くを語ろうとはしない。  必要になったらそのうち教えてくれるだろう。  無事だったなら、それでいい。
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