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男は体にシーツを巻きつけたまま、自分が着ていた服を探し始めた。
男は、自分の意思で片方の翼を直した。
角はそのままだが、翼のない姿は人間に見える。
「目を覚ましたんだ😃」
男は、ビクッと動きを止めた。
そして、目の前に立っている少女を見つめた。
少女は、自分のことのように喜んだ表情を見せていた。
「よかった~。大丈夫?どこか痛いところない?」
少女は、ゆっくりと男に近づいて、右腕に手を伸ばした。
「k♐♋♊♌⁉」
古代魔術語が男の口から発せられた。
それと同時に、ザシュッ!?と肉が裂ける音が聞こえた。
そして、血の匂いが部屋一杯に広がった。
少女の右腕から深紅の雫が垂れていた。
男の左手の爪から、深紅の雫が垂れていた。
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