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少女が男に触れようとした瞬間。男は、恐怖の表情を浮かべたまま手を振り払ったのだ。
男は、獣のように唸りながら、ゆっくりと後退りした。
攻撃体勢のまま少女を睨み付けた。
男の瞳は、誰も信じることのできないと語っていた。
少女は自分の両腕を広げた。
そして、ゆっくりと男に近づいた。
男の目を真っ直ぐ、優しく見つめたまま
「・・・大丈夫だよ・・・。怖くないよ・・・・・・」
と伝えて男に近づいた。
少女は、怯えている男をそっと抱きしめた。
男の心が落ちつくまでずっと・・・・・・。
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