序章

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この家の主であり、そして自分を助けてくれた命の恩人に挨拶を交わした。 スピネルは、ゆっくりと男性に近づいた。 そして、男性の手を軽く握った。 「・・・どうかした?・・・・・・・スピネル?・・・」 男性は、スピネルを見つめながら訊いた。 「やっと、私の名前を呼んでくれたね☆ジェイド。身体の調子はどう?痛くない?」 ジェイドは、ゆっくりと頷いた。 そして、床の上にあるリュックを片手で軽々と持ち上げると工房へと運んでいった。 ジェイドと出逢ってから1ヶ月。 最初はまるで自分以外は、敵だという認識が強かった。 食事もなかなか口にしない日も続いた。 けど、スピネルは少しずつジェイドの心の距離を縮めていった。 そして、 7週間+3日目で打ち解けたのであった。
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